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数えずの井戸
数えずの井戸数えずの井戸
(2010/01/25)
京極 夏彦

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ご無沙汰してます。

待ちに待った京極夏彦版『番町皿屋敷』です。
一枚二枚三枚…九枚、一枚足りなーいってやつです。
四谷怪談並みにおなじみの怪談ですね。

おなじみです。
おなじみ。

でも。

京極夏彦が所謂世間一般の『番町皿屋敷』をそのまま小説にするわけはありません。
いうなれば『新釈番町皿屋敷』でしょうか。

そもそも

井戸からお菊がひゅーどろろ。皿を数えるが番町皿屋敷。
それを『数えずの井戸』とは妙な話。

物語はこんな感じで始まります。

(前略)
日暮れより訪れる者、近寄る者とて居らぬというに、丑三に涌き出ずる幽霊の幽けき声を
誰が聞くのか、その暗き姿を誰が見るというのか。
それでも。
その幽霊はうら若き見目麗しき腰元であるとされた。
その女は、漆黒の井戸の孔より浮かび出で哀切なる声色で、
一枚。
二枚。
三枚。
四枚。
五枚
六枚。
七枚。
八枚。
九枚。
と、手にした皿を数えるという。




ばっちりですね。雰囲気ばっちり。



物語は複数人の登場人物の視点で順繰りに語られます。

直参旗本番町青山家当主、青山播磨はいつも、何かが欠けているような焦燥感に追いかけらている。
謹厳実直、剣の腕は門下でも一二を争う腕前。若年寄の覚えも良い。

でも。

常に何かが足りない。
強欲なわけではなく。

確かにそれですべててでも、そう理解できても、
本当にそれですべてなのかと疑ってしまう。

常に足りないので、満たされない。それが青山播磨。

その青山家には、家宝である十枚一揃の家宝の皿があるという。
そして、その庭には井戸がある。


ゾクゾクしますね。最高に面白かったです。
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テーマ:読書記録 - ジャンル:小説・文学

コメント
コメント
こんばんは~
お久しぶりです。
相変わらず急がしそうで。

『番町皿屋敷』ですか。
文章では読んだこと無いですが
京極夏彦が書くとまた
違った感じなんでしょうね。
一枚、二枚~・・・九枚~・・・
十枚~、じゅ十一枚~・・・。
一枚多いし~みたいな。ぷぷぷ

ではでは
2010/02/03 (水) 22:25:04 | URL | ダックテール #-[ 編集 ]
Re: こんばんは~
>>ダックさん
作中のお菊は数を数えるのが嫌いな娘なので
多く数えさせるとは酷な話ですよ!
2010/02/05 (金) 01:32:46 | URL | 犬左衛門 #-[ 編集 ]
こんばんは
巷説百物語ここいらを読んでますがこんなメジャーな話も書くんですね。しらなかった~。ほう。
2010/05/07 (金) 23:11:26 | URL | ことり #-[ 編集 ]
Re: こんばんは
>>ことりさん
こんばんは。

京極夏彦の怪談本はおススメですよ。
四谷怪談 → 嗤う伊衛門
小幡小平次 → 覘き小平次
番町皿屋敷 → 数えずの井戸
どれも怖くて、切ないです。
2010/05/08 (土) 11:00:02 | URL | 犬左衛門 #-[ 編集 ]
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