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なにか食べさせてください
僕の作った料理の紹介。僕の読んだ本の紹介。
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

あんまりサボってると忘れられてしまうので何か書きたいのですが、
新年一発目が人殺しの小説の話というのもなんだかなぁ・・・。

というわけで、麻薬戦争の本の話・・・というのもなんだか変わらないし。

相変わらず料理を作る暇もないし(あと2ヵ月の辛抱のはず)。

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)
(1968/11)
芥川 龍之介

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というわけで、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の話です。唐突に。

年末に深夜になんだかアニメがやってました。
桑田さん(サザン)の『声に出して歌いたい日本文学』でも歌ってました。

少年時代に聞いたこの童話。

念のため粗筋を書くと(今さらネタばれもあるまい)


お釈迦様は蓮池の淵から地獄を見ることができます。
ある日お釈迦様はそこにひとりの男を見つけます。男はカンダタ。人殺しの大泥棒。


このカンダタは酷いやつですよ。
人殺しとか泥棒のほかにも悪いことをしたに違いない(犬左衛門談)


ただこのカンダタ、一度だけ、良いことをしたことがあります。
蜘蛛の命を助けたのです。どんな蜘蛛をどう助けたのかは知りませんが。


お釈迦様はそのたった一度の善行を覚えていたのです。


お釈迦様はカンダタを助けるために蜘蛛の糸を地獄に垂らします。


それをみつけたカンダタ。助かりたくって登る登る。


しかし地獄のカンダタ以外の人々も助かりたいので蜘蛛の糸に群がります。


焦ったのはカンダタ。蜘蛛の糸が切れたら堪りません。


カンダタは群がるカンダタじゃない人々を蹴って落とします。蹴り落とします。


カンダタじゃない人々は落ちていきます


それを見たお釈迦様は大層悲しんで、蜘蛛の糸を切ってしまいます。


カンダタは、カンダタじゃない人々とともに、再び地獄に落ちていくのでした。


残念。



これを読んだ子供は次のような教訓を得ます。

・良い行いは誰か(この話ではお釈迦様)が必ずみています
・悪い行いは誰か(この話ではお釈迦様)が必ずみています
・自己中に考えるとバチがあたりますよ

こんな感じ


でも、少年時代の僕はどうもこの話がきにいらなかったのです。

いちばん自己中なのってお釈迦さまじゃないのかと思ったのです。
蜘蛛を助ける程度の善行、誰だってやってるだろうから、みんなを助けてあげなさいよと、
そう思ったのでした。


なんかまとまりませんがこのへんで。
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テーマ:読書記録 - ジャンル:小説・文学

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